英検準1級リーディング対策!長文問題の裏ワザ、大問1語彙問題の対策まで徹底解説!
2022-12-02

英検準1級のリーディングを徹底解説!合格ライン、難易度、大問ごとの出題傾向や勉強法など、この記事を読めば準1級のリーディングがすべて見えるはず!

英検準1級を受ける人は要チェック!

英検準1級のリーディングは何が出る?配点は?

筆記試験の出題内容

大問内容問題数
1語句補充(単熟語)25
2長文穴埋め問題(長文×2)6
3長文読解(長文×3)10
4自由英作文1

筆記試験の試験時間は、ReadingとWritingあわせて90分です。

問題数はそこまで多くないので、比較的時間の余裕がある試験だといえます。大学入試の長文問題で高得点が取れる人であれば、余裕を持って解くことができるでしょう。

ライティングに時間をかけたいので、リーディングは高速で解けるように修行しよう!

英検準1級のリーディングは何点取ればいい?合格ラインは?

英検準1級の合格ライン

英検準1級一次試験の合否はリーディング・リスニング・ライティングのCSEスコアの合算で判断されます。CSEスコアの計算方法は公開されていませんが、英検公式サイトによると合格基準ラインはCSEスコア1792/2250となっています。(※出典)

素点ベースでの得点率を見てみると、リーディングの合格者平均点は70%程度となっています。

リーディングが得意な人は過去問のスコアで75~80%を目指し、苦手な人は最低でも60%は取れるようにしましょう。

英検準1級のリーディングはどんな問題が出る?対策は?

ここからはセクション毎に、出題内容や対策法を紹介していきます。

大問1対策(単語)

大問1は、短い文章の間に( )が埋まっており、適切な語句を選ぶ問題。文法問題はほとんど出題されず、単語・熟語の知識が必要とされます。

この大問1は非常に難易度が高く、「でる順パス単」のような単語帳に載っていない表現が出題されることが多々あります。

ちなみに2級の必要語彙数は約5,000語といわれていますが、英検準1級は約8,000語となっており、単語帳1冊では賄いきれないほどの膨大な知識量が必要になることが分かります。

つまり、単語帳を丸々一冊覚えたとしても満点を取るのは難しいので、70~80%が取れれば上出来と考えた方がよいでしょう。

満点を目指すより、長文で稼ぐ方がラク!

優先度は低いですが、大問1で高得点を目指したい場合は、単語帳に加えて大問1対策用の参考書をやりこみましょう。

大問2対策(長文穴埋め)

長文の一部が( )になっており、適切な表現を4択の中から選ぶ問題です。

出題傾向は2級とそこまで変わりません。長文全てを読まずとも、( )の前後をしっかり理解できていれば解ける問題がほとんどです。

比較的時間をかけずに高得点が取れる大問なので、得点源にできるようしっかり対策していきましょう。

はじめて解く人は、まずは時間を気にしなくていいので、英文の意味を正しく理解できているか論理の流れを理解できているかを意識してみましょう。

大問3対策(長文読解)

「内容合致問題」と呼ばれ、長文の内容にあうものを選択肢から選ぶ問題です。

時間制限は比較的余裕がある問題なので、なるべく早く解き終わるように練習しましょう。

ここでは問題の傾向を紹介していきます。

①ほぼ順番通りに問題が出題される

準一級の長文読解は、設問が順番通りに聞かれることがほとんどです。例えば、1問目は1~2段落目、2問目は2~3段落目のようなイメージです。

つまり、1問目が解けたらその段落は読む必要はなく、次の段落から読み始めればよいということです。

文章を読み返す回数が減るので、大幅に時間を短縮することができます。

②設問(問い)から先に読む

英検の長文問題は、いきなり文章を読まず、設問(問い)から先に読むことをオススメします。

「何を問われるのか?」を把握した状態で文章を読むことができれば、どうでもいい部分は読み飛ばすことができます。

「文章を読む」というより「該当箇所を探す」意識で!

ただし、先に読むのは「問い」だけで、「選択肢」は読まないようにしてください。紛らわしい選択肢に引っかかってしまう可能性が高くなります。

①まず何を問われるのかだけを把握 → ②文章の中から該当する箇所を探す → ③答えが分かって初めて選択肢と照らし合わせのがオススメです。

長文が苦手な人のための勉強法とは?

まずは過去問を解いてみて、自分の弱点を知るところから始めましょう。

長文が苦手な原因は大きく分けて3つ考えられます。自分がどのタイプか見極めてみましょう。

①単語を覚えていない

ひとつの目安として、文章に出てくる単語の95~98%を知っていないと、文章の理解が難しくなると言われています。

例えば、準1級の最後の長文(3-C)は約500語の文章なので、知らない単語が30を超えてくると理解が難しくなってくるということです。

問題を解く前に、文章のなかに分からない単語がどのくらいあるのかをチェックしてみましょう。

②精読ができない

準1級の文章は1文が長く、文の構造が複雑であることが多いです。

単語が分かっているのに理解が難しいという人は、文の構造を正確に取れるように、SVOC、句や節(意味のカタマリ)などを正確に見極める英文解釈の練習をしましょう。

意味の取れない文章があったら、解答解説を読み込んだり先生に質問したりして、一つ一つ丁寧に解決していきましょう。

③時間が足りない

まずは時間を気にせず解いてみて、正確に解けるかどうかを確認してみましょう。

解けなかったのであれば、「時間」以前にそもそも解く能力が無いということです。まずは単語や精読の練習をしっかり行いましょう。

問題なく解けたのであれば、単に「時間不足」ということです。読むスピード、解くスピードを速めていきましょう。

“読む”スピードを上げるには、音読学習が効果的です。意味をしっかり理解したうえで、文章を声に出す練習をたくさんしましょう。

“解く”スピードを上げたい方は、記事上部で紹介した解き方をたくさん練習してみてください。

まずは英検準1級の過去問を解こう

何度も言いますが、まずは過去問を解いて自分のレベルを知ることから始めましょう。過去問は書店で購入するか、英検の公式サイト(※出典)にアップされている過去問を活用するのが良いでしょう。

自分のレベルや弱点を知ることができれば、おのずと対策法が見えてくるはず。しっかりと分析をしてみてください。自力で分析をしたり勉強法を考えるのが難しいという方は、さむらい英語塾のワンコインコーチングをぜひお試しください。

宮澤直輝(ざわ)
さむらい英語塾代表
英検講師。コーチング指導では一人ひとりの現状を分析して最短合格プランを提供。YouTubeではライティング対策や大問別攻略動画が人気。埼玉県立大宮高校→早稲田大学国際教養学部中退。
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