英検4級のリーディングは何が出る?大問ごとに勉強法を徹底解説
2022-10-08

英検4級のリーディングを徹底解説!合格ライン、難易度、大問ごとの出題傾向や勉強法など、この記事を読めば4級のリーディングがすべて見えるはず!

英検4級を受ける人は要チェック!

英検4級のリーディングは何が出る?配点は?

英検4級のリーディングは、大きく分けると「単語&文法穴埋め問題」「文章穴埋め問題」「並べ替え問題」「読解問題」の4種類の形式が出題されます。

それでは一つ一つ細かく見ていきましょう。

大問内容問題数
1単語&文法穴埋め問題15
2対話文の穴埋め問題5
3並べ替え問題5
4読解問題10

筆記試験のリーディングは全部で35問あります。5級との違いとして、4級から新たに長文問題が追加されます。

試験時間は35分。5級と比べると10分長いですが、その分長文問題が出るため、制限時間に注意しながら解き進める必要があります。

英検4級のリーディングは何点取ればいい?合格ラインは?

英検4級の合格ライン

英検公式サイトによると、英検4級一次試験の合格基準ラインCSEスコア換算で622/1000となります。(※出典)

CSEスコアの計算方法は公開されていませんが、過去の傾向では素点で6割を取れれば合格出来ているケースが多いです。

過去問で6割を超えるかどうかを目安にしてみよう!

英検4級のリーディングはどんな問題が出る?

次に、大問ごとの出題内容や対策方法を細かく見ていきましょう。

大問1対策(単語・文法)

大問1は、短い文章の間に( )が埋まっており、適切な語句を選ぶ問題。単語・文法の知識が問われます。

過去問の傾向を見ると「単語」の問題が約10問、「文法」の問題が約5問と単語の方が若干多めに出題されていますが、どちらもバランスよく覚えるのが重要です。

文法の出題範囲は助動詞、過去形、比較、不定詞など中1~中2レベルの文法が出題されます。長文やリスニングでも出題されるので、中2までの文法事項をしっかり使い分けられるようにしましょう。

大問2対策(対話文の短文補充)

対話の一部が( )になっており、適切な一文を4択の中から選ぶ問題。対話を読み取って流れに合う表現を選ぶ必要があります。

対話の流れを読み解くために、まずは大問1と同様に単語・文法の知識を身につけましょう。

同時に、熟語・会話表現などの重要フレーズも覚える必要があります。リーディングだけでなくリスニングでもよく出題される表現なので、出てきたフレーズはしっかり覚えましょう。

大問3対策(並び替え問題)

5つの単語を正しい順番に並び替え、2番目と4番目に入る単語の組み合わせを選ぶ問題です。

ここでは特に文法の知識が必要になりますので、大問1同様まずは中2までの文法事項をマスターしましょう。

問題を解くうえで重要なのは3つ。1つ目は文構造(特にSV)を見極めること。また、肯定文、否定文、疑問文、命令文など、文の種類によって語順が変わりますので、日本語をもとにどの文に当てはまるのかを把握しましょう。

2つめは単語の品詞を正しく理解すること。形容詞は名詞の前にくっつける(例: a beautiful woman)、前置詞と名詞をセットで使う(例:for you)など、品詞を正しく理解することで単語の正しい順番が見えてくるようになります。

中1の内容が怪しい人はしっかり復習しよう!

3つめは重要表現を覚えておくこと。例えば “be good at ~ing(~することが得意だ)”のように、2語以上で1つの意味をあらわす熟語・会話表現が出題されることがあります。これはつまり表現を知っているだけで解けるということなので、大問2と同じく重要フレーズはしっかり覚えましょう。

大問4対策(長文読解)

英検では4級から英文の長文読解が出題されます。それぞれの対策方法を見ていきましょう。

①広告文の読み取り

チラシなどの広告文を読んで、4つの中から正しい選択肢を選ぶ問題。計2問出題されます。

そのうちの1問は時間・場所・数字などの情報を抜き取る問題、もう1問は文章の内容を理解しているかが問われる問題です。

まずは問題文(聞かれていること)を正確に理解し、問われている内容を本文のなかから探すようにして解きましょう。

②メール文の読解

英語でやりとりされているメールを読み取る問題。計3問出題されます。

メールを読む前に、メールの送信者と受信者を把握しましょう。
「From:〇〇(送信者)」や「To:○○(受信者)」を確認することで、誰が書いているのか(主語は誰なのか)を把握することができます。

問題の解き方は広告文と同じく、まずは問いを正確に把握してから、問われている内容をメールのなかから探しましょう

③長文読解

長文を読み取り、適切な選択肢を選ぶ問題。計5問出題されます。

長文の内容は、登場人物がどんな人なのか、いつどこで何をしたのかなど、日記に近いような身近な内容がほとんどです。

解き方は他の長文問題と同様、まずは問いを把握してから、当てはまる箇所を本文から探すように解きましょう。

長文はたくさん読んで練習しよう!

リーディングを効率よく勉強する方法とは?

各セクションの対策が分かったところで、ここからは項目毎に勉強方法をご紹介します。

単語・文法の勉強法

所説ありますが、英検4級で出題される単語の数は約1,000語と言われています。

多く聞こえるかもしれませんが、I, you, appleなど中1レベルの簡単な単語も含まれており、そこまで膨大な量ではありません。単語帳を買う必要はないので、過去問や参考書にでてきた表現を覚えましょう。分からない表現を放置せず、その場でしっかり覚えるようにしましょう。

文法については上述の通り、助動詞、過去形、比較、不定詞など中1~中2レベルの文法が出題されます。「英検4級」の参考書を1冊用意し、その解説を理解したうえで、載っている表現をすべて覚えましょう。どの参考書も範囲は同じなので、自分にとって使いやすいものであればどの本でもOKです。

中1レベルが不安な場合は、「英検5級」レベルの参考書から始めましょう。

また、単語文法どちらも、ただ目で読むだけでなく声にだして音読するようにしましょう。読むスピードも上がり、リスニングにも活きてきます。

本屋に行って自分の好きな参考書を選んでみよう!

長文の勉強法

長文は解き直しをするのが何より重要です。意味が分からなかった単語や文章はしっかりと確認するようにしてください。

また、読むスピードを上げるために長文は何度も音読しましょう。アプリやCDなどの音源を使って、音源と同じように喋れるようになるまで音読できると理想です。

まずは英検4級の過去問を解こう

何度も言いますが、まずは過去問を解いて自分のレベルを知ることから始めましょう。過去問は書店で購入するか、英検の公式サイト※出典にアップされている過去問を活用するのが良いでしょう。

自分のレベルや弱点を知ることができれば、おのずと対策法が見えてくるはず。しっかりと分析をしてみてください。自力で分析をしたり勉強法を考えるのが難しいという方は、さむらい英語塾のワンコインコーチングをぜひお試しください。

宮澤直輝(ざわ)
さむらい英語塾代表
英検講師。コーチング指導では一人ひとりの現状を分析して最短合格プランを提供。YouTubeではライティング対策や大問別攻略動画が人気。埼玉県立大宮高校→早稲田大学国際教養学部中退。
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