英検3級の二次試験の面接を徹底解説!合格ライン、難易度、出題傾向や勉強法など面接を突破するための攻略法を伝授します!
英検3級の面接では何が出る?配点は?
英検3級二次試験の出題内容と配点
項目 | 内容 | 配点 |
音読 | パッセージの音読 | 5点 |
Q1 | パッセージの質問 | 5点 |
Q2 | イラストの質問 | 5点 |
Q3 | イラストの質問 | 5点 |
Q4 | Q&A | 5点 |
Q5 | Q&A | 5点 |
ー | アティチュード | 3点 |
計 | ー | 33点 |
面接試験では、パッセージ(文章)やイラストなど「問題カード」を使用した問題と、問題カードを使わないQ&A形式の問題が出題されます。
文章を音読するだけでなく、イラストを読み取って答える問題や自分の意見を問う質問もあるので、十分な対策が必要になります。
採点方法については、アティチュード以外は設問ごとに点数が与えられています。例え1つの問題でミスをしても十分挽回できますので、切り替えて次の問題に臨みましょう。
英検3級二次試験の合格ラインは?
英検の合格/不合格の判定では、上で紹介した33点満点の点数ではなく、最終的には「CSEスコア」と呼ばれる特殊な採点方法が使われます。
公式サイトによると(※出典)、英検3級二次試験の合格基準点はCSEスコアで353/550点となっています。
ただ、CSEスコアの計算方法は一切公開されていないため、上で紹介した33点中、何点を取れば合格できるのかは分かりません。過去の傾向を踏まえると、22~23点ほどで合格した人が多いので、ひとつの目安にしてみてください。
英検3級二次試験の合格率は?
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2011 | 364,853 | 337,461 | 92.5% |
2010 | 371,181 | 343,718 | 92.6% |
2009 | 372,150 | 343,926 | 92.4% |
2008 | 388,197 | 357,039 | 92.0% |
2007 | 410,841 | 374,860 | 91.2% |
2012年以降は公開されなくなりましたが、英検3級二次試験の合格率は90%前後と比較的高い数値となっています。問題の傾向は過去と大差ないので、合格率は現在も同程度と予想されます。
しかし、対策をせずに臨むのは危険です。合格率は高いですが決して油断せずにしっかりと対策をしていきましょう。
英検3級二次試験の流れと対策
ここからは実際の流れを説明していきます。
①入室から着席まで
自分の順番が来たら、面接官の指示に従い入室します。
入室時はまだ採点されていないので何を言っても大丈夫ですが、”May I come in?” と言ってノックする人が多いです。
②氏名と受験級の確認
氏名などを記入した受験カードを面接官に渡したあと、簡単なあいさつをします。
氏名を聞かれるほか、受験級の確認や簡単なやりとりをしますので、返答をできるようにしておきしょう。(ここでもまだ採点はされていないので、リラックスしてOKです。)
③問題カードの熟読と音読
ここから試験が始まります。英検の公式サイト(出典)にサンプル問題が公開されていますので、こちらを基に解説していきます。
英検3級の二次試験では、30語程度のパッセージとイラストが載った「問題カード」を渡されます。問題カードを渡された際には “Thank you.” といったお礼も忘れないようにしましょう。
問題カードを渡されると20秒の黙読時間が与えられます。このときパッセージをひととおり読み、概要を理解することを優先しましょう。余裕のある方はイラストの確認をしておきましょう。
20秒の黙読時間が終わったら、面接官の合図で音読を始めます。
音読をする際にはパッセージの区切りや個々の単語の発音に注意しながら、ハキハキと話しましょう。分からない単語があった場合は、間違えてもよいので自信満々に堂々と音読しましょう。
④問題カードを使った問題(Q1)
パッセージ(文章)に書いてある事実を聞かれます。パッセージに書いてある単語や表現を借りて答えるようにしましょう。
⑤イラスト問題(Q2&Q3)
Q2とQ3ではイラストに描いてあることに関して質問されます。例え文法がわからなくとも、知っている単語を使って答えるようにしましょう。
練習の際には模範解答を参考にし、正しい文法で答えられるように訓練するとグッと合格に近づきます。
NO2の問題では、イラストに映った人物のこれからの行動を問われることが多いです。
その際には “be going to” を使って説明しましょう。
⑥質疑応答(Q4&Q5)
Q4とQ5では「問題カード」を使った問題ではなく、自分に関することやライティングで聞かれるような質問が2問あります。
Q1~Q3のような答えることがある程度決まっている問題ではなく、自分で考えて答える問題になるため少し難しく感じてしまうかもしれません。対策本やYouTubeにあるシュミレーション動画を活用して、自分の考えていることを英語で言える訓練をしましょう。
特にQ5では “YES.” か “NO.” で答えた後に “Please tell me more.” などと言って深掘りされます。ここで混乱しないように具体例を付け加えるなどして答えるようにしましょう。
⑦退室
すべての質問が終了すると、問題カードを返却するように指示されるので “Here you are.” と言って返却しましょう。
退出する際には “Thank you.” などひとこえ声をかけて退出しましょう。
アティチュードとは
アティチュード(attitude)とは日本語で「態度・姿勢」と訳される単語です。
ここでは、具体的に何を意識すればアティチュードで高得点が取れるのかを説明していきます。
・大きな声でハキハキと喋る
当たり前ですがとても重要なことです。声が小さくなってしまう人やゴニョゴニョ喋ってしまう癖がある人は特に、大きな声で話せるように練習しましょう。
・聞き返すのは1回まで(2回目以降は減点される)
分からない場合は、”Pardon?” のような表現で聞き返すようにしましょう。1つの設問につき1回までであれば減点されないと言われています。
練習ではなるべく1回で聞き取れるようにすべきですが、本番では遠慮なく聞き返すようにしましょう。
・沈黙の時間をなるべく避ける
不自然な間は減点対象になります。考える時間が欲しいときは、”Well….” といった表現を使って時間を稼ぐとよいでしょう。
また、”Pardon?”と言った聞き返し表現を使って時間を稼ぐのもありです。
・間違っていてもいいから自信をもって話す
上でも紹介した通り、自信なさげに喋ったり沈黙が多かったりすると減点となってしまいます。
多少の内容や文法のミスがあっても大丈夫です。自信を持って自分の意見を述べましょう。
・文章で答えるようにする
“Camera.” のように名詞だけで答えず、”She has a camera.” のようにSVを使った文章で答えてあげましょう。
過去問や予想問題集で練習しよう
英検3級の二次試験(面接)の練習については、英検ウェブサイトからサンプル問題(出典)をダウンロードを使うほか、予想問題集などの参考書を使うのもよいでしょう。
面接の流れは毎回決まっているので、コミュニケーションが苦手な人でも、しっかり対策をすれば必ず合格できます。この記事の内容や参考書をもとにたくさん練習しましょう。
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