英検4級の一次試験のすべてを解説!合格ライン、難易度、大問ごとの出題傾向や勉強法など、この記事を読めば4級の概要がすべて見えるはず!
英検4級を受ける人は要チェック!
英検4級は何が出る?配点は?
英検4級の一次試験は、大きく分けると「筆記試験」「リスニング試験」の2部構成になっています。それぞれの内訳を見てみましょう。
筆記試験の出題内容
大問 | 内容 | 問題数 |
1 | 語句補充(単熟語・文法) | 15 |
2 | 対話文の短文補充 | 5 |
3 | 並び替え問題 | 5 |
4-A | チラシの読解 | 2 |
4-B | メール文の読解 | 3 |
4-C | 長文読解 | 5 |
筆記試験はリーディング35問となっています。難易度は「中学中級程度」といわれており、主に中2までに習う単語・文法表現が出題されます。
英検5級との違いは、なんといっても読解問題が増えたことです。5級までは単語や文法を知っていれば解ける問題でしたが、4級からは英語の文章と選択肢を正しく読む能力が求められます。
長文問題はしっかり対策しよう!
試験時間は35分です。大問1~3の単語・文法問題をスピーディに終わらせ、どこまで大問4の読解問題に時間をかけられるかが鍵となります。過去問演習でしっかりと時間配分の練習をしておきましょう。
リスニングの出題内容
大問 | 内容 | 問題数 |
1 | 会話の応答文選択(放送2回)※イラスト付き | 10 |
2 | 対話文の聞き取り(放送2回) | 10 |
3 | 文章の聞き取り(放送2回) | 10 |
リスニング試験は第1部~第3部、計30問となります。
試験時間は30分。時間・大問構成は5級から5問増えましたが、そこまで大きな変化はありません。
どの大問も英文は2回流れますが、一発で聞き取れるように練習しておきましょう。
英検4級の合格ライン
英検公式サイトによると、英検4級一次試験の合格基準ラインはCSEスコア換算で622/1000となります。(※出典)
CSEスコアの計算方法は公開されていませんが、過去の傾向を踏まえると、素点で6割を超えると一次試験に合格できる場合が多いです。
6割超→ Good job!!
5割前後→ このままだと不合格
4割以下→ ひとつ前の級から学び直すべき
英検は4択のマークシート形式なので、ランダムでも25%は正解する計算です。3~4割程度しか取れていない人はほぼ解けていないに等しいので、ひとつ前の級(5級)から学びなおすことをオススメします。
とにかく一度過去問を解いて、自分の現状を知ることからはじめましょう。
どんな問題が出題されるのか、大問ごとにどんな対策をすればよいのかをこれから詳しく紹介していきます。過去問を解いてみて苦手な分野が判明した人は、この通りに実践してみてください。
大問1対策(単語・文法)
大問1は、短い文章の間に( )が埋まっており、適切な語句を選ぶ問題。単語や文法の知識が問われます。
単語の勉強法
中2レベルの単語まで出題されます。学校の教科書に載っている表現をすべて覚えれば問題ないです。
5級と比べて語いのレベルは上がりますが、中2教科書レベルから外れることはほぼありません。(出て1問くらいなので捨ててOK)
中1以下の学年で英検4級を受ける人は、単語帳よりも英検4級の対策本を購入することをオススメします。対策本に載っている表現をすべて覚えれば、特別に何か単語帳を買う必要はありません。
文法の勉強法
大問1の出題数をみると、文法より単語の方が多めに出題されます。もちろんやるに越したことはないのですが、時間が無い人は文法は後回しで単語から覚えてください。
単元は中1~中2からまんべんなく出題されます。問われることは基本的なものが多いです。
大問2対策(対話文穴埋め)
対話の一部が( )になっており、適切な表現を4択の中から選ぶ問題です。
もちろん文章を正しく読み取る能力も必要ですが、それと同じくらい、熟語・会話表現・文法の重要表現を知っているかどうかも重要です。
つまり「この表現よく使うよね~」というのが頭に入っていれば解ける問題が多いということです。
大問3対策(並べ替え問題)
大問3は並べ替え問題です。
並べ替え問題には以下の2パターンの問題が存在します。
①文法を問う問題
この問題パターンでは、主語と動詞の特定や、形容詞や前置詞の使い方を問われることが多いです。4級の問題は主語と動詞が分かれば解ける問題も多いので、主語と動詞を意識しましょう。
②熟語を問う問題
この問題パターンでは “be good at”
と言った熟語表現を見つけられるかが鍵になります。
こういった表現は覚えていないと解けないので、大問2と同じようによく使う表現はしっかり頭に入れておきましょう。
大問4対策(長文)
大問4は文章読解、いわゆる長文問題です。文章を読んで、内容に合うものを選択肢のなかから選ぶ問題です。
出題傾向は毎回ほぼ同じで、Aはチラシ、Bはメール、Cは文章の読解になっています。(2021年全3回はすべてこの形式)
A. チラシ問題の特徴
チラシ問題では、祭りの案内やお店のセールなど普段私たちがよく見るものが出題されます。
そのため、「日時」「曜日」「時間」「場所」などを答える問題が多いです。そのため数字や曜日などの表現は絶対に覚えておく必要があります。
チラシ問題は「読む」というより「探す」という感覚に近いです。過去問を解く際には意識してみてください。
B. メールは「宛先」を確認
3Bは、メールの内容を読み取って正しい選択肢を選ぶ問題。3問出題されます。
1つ目のメールで相手に質問をして、2つ目のメールはそれに返信しているという流れがほとんどです。
メール文のなかは主語が代名詞(I,
you,he,sheなど)になっている場合が多いです。メールの宛先(From=書いた人、To=受け取った人)を必ず確認しましょう。
C. 文章読解は「探せ」
3Cはオーソドックスな長文問題。5問出題されます。
問いは疑問詞(what, where, howなど)を使った疑問文であることが多いので、疑問詞は絶対に覚えておきましょう。
チラシ問題と同じく、「読む」というより「探す」という意識を持ちましょう。先に問題文に目を通して、問われている箇所を文章から探すのです。
「問い」にもヒントは隠されているよ!
リスニング対策
5級との違いは?
5級と比べると、大問2の問題が5問増えたり、大問3で選択肢がイラストではなく英文になっていますが、大きな傾向の変化はありません。英文は2回流れてくるので、1回目で答えを特定し2回目はその確認ができるようになるのが理想です。
登場人物や重要キーワードを逃さず聞き取れるよう、リスニングは多めに練習しておきましょう。
リスニングの勉強法
特に有効なのは「音読」学習です。ただ聞くだけでなく、ちゃんと自分の口でしゃべることで、より英文が聞き取りやすくなります。
リスニングの問題を聞いた後は、スクリプト(放送文)を必ず見返して何度も音読練習をしましょう。
CD音源をマネできるくらい音読しよう!
リスニングの勉強だけでなく、単語を覚えるときも音読する癖をつけておきましょう。これだけで相当差がでます。
まずは英検4級の過去問を解こう
受ける級を決めたら、まずは過去問を解いて自分のレベルを知ることから始めましょう。過去問は書店で購入するか、英検の公式サイト※出典にアップされている過去問を活用するのが良いでしょう。
自分のレベルや弱点を知ることができれば、おのずと対策法が見えてくるはず。しっかりと分析をしてみてください。自力で分析をしたり勉強法を考えるのが難しいという方は、さむらい英語塾のワンコインコーチングをぜひお試しください。