英検準1級の合格ライン
英検準1級の合格ライン(合格基準ライン)は、一次試験が2250満点中1792点、二次試験は750点中512点となっています。
一次試験はリーディング・リスニング・ライティングの3技能なので、1技能あたり約600点ずつ稼ぐことができれば、600×3技能=1800点となり、ギリギリ合格点の1792に届く計算です。
ただ、「CSEで600点を目指そう」と言われても、実際のところ何%取れればいいのか、イマイチピンとこない…という方がほとんどだと思います。
そこで、さむらい英語塾では試験のたびにスコア収集を行っています。さむらい英語塾の生徒やYouTube・LINE登録者等から実際のスコアをお送りいただき、スコア表を作成しました。
ギリギリ合格ラインを狙いたい人、入試のためにCSE2450以上を狙いたい人など、様々な用途でご活用いただけますので、ぜひ参考にしてみてください。
2025年度第1回CSEスコア対照表

要するに…
技能 | 50% | 65% | 80% |
---|---|---|---|
Reading | 571 | 594 | 629 |
Listening | 584 | 614 | 649 |
Writing | 532 | 610 | 720 |
①合格ラインはだいたい65~70%程度
試験回によって多少のブレはありますが、6割後半が合格ライン(CSE600点)になることが多いです。安全圏を狙うなら7割は欲しいところです。
②ライティングの差が付きやすい
80%ラインで比べてみると分かりやすいですが、Reading・Listeningと比べて、WritingだけCSEスコアが異常に伸びていることが分かります。2025年第1回は特に顕著な傾向となりましたが、s-cbt試験含めてどの回でも、8割近く取れればCSEは700付近まで伸びることが多いです。
それと比べてReadingは8割を超えているのにもかかわらず、CSEが629(+30程度)しか稼げないことから、スコア効率が良くないことが分かります。
③リーディングとリスニングは低くてもダメージが小さい
50%ラインを見てみると、リーディングとリスニングは、50%(半分)でもせいぜい-20~-30程度に収まっており、苦手分野だったとしても、そこまでダメージが大きくないことが分かります。
しかりライティングだけは-CSEがガクッと落ちており、やはりライティングの重要度が高いことが分かります。
合格シミュレーション
Case | Reading | Listening | Writing | 合計 |
---|---|---|---|---|
①スピード型 | 52% (571) | 52% (584) | 72% (648) | 1803 (+9) |
②バイリンガル型 | 42% (553) | 69% (622) | 69% (628) | 1803 (+9) |
③バランス型 | 65% (594) | 62% (606) | 66% (610) | 1810 (+18) |
※不合格 | 71% (607) | 69% (622) | 56% (561) | 1790 (-2) |
①スピード型
「とにかく短期合格!」という方は、ライティング対策に特化する戦略が効果的です。目安としては75%を目標に設定すると良いでしょう。
②バイリンガル型
英語環境で育った方や、小中学生など年齢が低めの方は、リスニングとライティングで稼ぐ戦略がおすすめ。リーディングは最悪捨ててもOKです。
③バランス型
1級も見据えている方や、しっかり実力をつけたい方はバランスよく鍛えましょう。上記のスコアは本当にギリギリラインなので、70%を目標に設定するのがオススメです。
ただし「合格」を最終目標に置く場合、必ずしもバランスよく稼ぐは必要はなく、むしろ「Writingだけ稼げれば十分合格できる」ということは覚えておきましょう。4行目のように、たとえRとLが良くてもWが悪ければ不合格になる可能性が高まるので、スコア戦略には十分注意しておきましょう。
なお、CSEスコアは毎回同じになるわけではありませんので、上記の数値はあくまで参考程度と考えておいてください。CSEスコアの算出方法は公開されておらず、受検回によって多少のブレがあります。
とはいえ、Writingの重要度が高い傾向は毎回変わりませんので、ぜひWritingを重点的にトレーニングしておいてください。
さむらい英語塾の合格実績


当塾にも、短期間で準1級合格を勝ち取った生徒さまがたくさんいらっしゃいます。かならずしもバランスよく稼いでいるわけではなく、ライティングで高得点を稼いでいる方のCSEスコアが顕著に伸びていることがわかります。
このように、英検はスコア戦略を立てることが何よりも重要です。長い目でみてバランスよく鍛えたい方は別ですが、「とにかく短期合格がしたい!」という方はぜひ、この記事の内容を参考に合格プランを立ててみてください。