英検準2級の一次試験のすべてを解説!合格ライン、難易度、大問ごとの出題傾向や勉強法など、この記事を読めば準二級の概要がすべて見えるはず!
英検準2級をしっかり対策しよう!
英検準2級は何が出る?配点は?
英検準2級の一次試験は、大きく分けると「筆記試験」「リスニング試験」の2部構成になっています。それぞれの内訳を見てみましょう。
筆記試験の出題内容
大問 | 内容 | 問題数 |
1 | 語句補充(単熟語・文法) | 20 |
2 | 対話文の短文補充 | 5 |
3-A | 長文の語句補充 | 2 |
3-B | 長文の語句補充 | 3 |
4-A | メールや図の読解 | 3 |
4-B | 長文読解 | 4 |
5 | ライティング | 1 |
筆記試験は大問1~4がReading(マークシート)で37問、大問5でWriting(英作文)が1つ出題されます。
難易度は「高校中級程度」といわれており、中学生の範囲に加えて高校生の単語・文法表現が出題されます。
試験時間はライティングも含めて75分です。配分を間違えると大幅に点数を落としてしまう可能性があるため、過去問演習で時間配分のトレーニングはしっかりと積んでおく必要があります。
リスニングの出題内容
大問 | 内容 | 問題数 |
1 | 会話の応答文選択 | 10 |
2 | 対話文の聞き取り | 10 |
3 | 文章の聞き取り | 10 |
リスニングは第一部から第三部の計30問で、試験時間は25分。時間・大問構成は3級と変化はないですが、大きな違いとして放送が1回しか流れない点が挙げられます。
準2級のリスニングでは「2回目で聞き取れればいいや」が通用しないので、難易度は大きく上がるといってよいでしょう。
英検準2級の合格ライン
英検公式サイトによると、英検準2級の合格基準ラインの目安はCSEスコア換算で1322/1800となります。(※出典)
CSEスコアの計算方法は公開されておらず、正確な合格ラインは分かりません。過去の傾向をふまえると、ざっくり6割後半が合格の目安と考えておくとよいでしょう。
6割後半超→ Good job!!
5~6割→ このままだと不合格
4割以下→ ひとつ前の級から学び直すべき
英検は4択のマークシート形式なので、ランダムでも25%は正解する計算です。3割程度しか取れていない人はほぼ解けていないに等しいので、ひとつ前の級(3級)から学びなおすことをオススメします。
とにかく一度過去問を解いて、自分の現状を知ることからはじめましょう。
とにかく過去問を解こう!
以下に大問ごとの出題傾向と対策法を紹介します。過去問を解いてみて苦手な大問が見えた人は、この通りに実践してみてください。
大問1対策(単熟語・文法)
大問1では、短文形式の語句補充問題が出題されます。主に、単熟語の知識、文法の知識が問われます。
単熟語の勉強法
英検準2級では高校生レベルの単語も出題されるので、3級と比べて語いのレベルが一気に上がります。過去問や対策本にのっている頻出表現は必ず覚えましょう。
英検準2級の単語帳を使ってもよいですが、過去問や対策本に載っている表現をしっかり覚えられれば、それで十分合格点は稼げるでしょう。
文法の勉強法
英検準2級では高校生の範囲からも出題されます。ただ、文法問題の一部は中学生の表現(主に中2~3)から出題されるため、トータルでみて高校英文法はそこまで多く出題されません。
つまり、中学3年生までの復習を完璧にしておくことが非常に重要です。高校英文法については、英検準2級の対策本を購入し、よく出る内容だけを学んでおけばそれで十分でしょう。
もちろん、今後英検2級や大学入試に進むことを踏まえると、文法の勉強は非常に重要です。しかし、「英検準2級の合格」だけを考えれば、配点を見る限りそこまで文法は重要ではないということです。
大問2対策(対話文穴埋め)
対話の一部が( )になっており、適切な表現を4択の中から選ぶ問題です。
もちろん( )の前後の文章を正しく読み取る必要はあるのですが、一部の問題は熟語・会話表現・文法の重要表現を知っているかどうかが問われます。
つまり、文章の読み取りだけでなく、重要表現を覚えておく必要があるということです。リスニング等でもよく出てくる表現なのでしっかり覚えましょう。
大問3対策(長文穴埋め問題)
英検準2級から、案内文(チラシなど)の問題がなくなる代わりに、大問3で長文の穴埋め問題が出題されるようになります。
長文の一部が( )になっており、そこに当てはまる適切な語句を選ぶ問題です。単語の知識はもちろん、文章の前後の流れを読み取る力が問われます。
準2級レベルであれば、全文を読まずとも( )の前後を読むだけで解けちゃう問題がいくつかあります。もちろん全文読むに越したことはないですが、時短のためにまずは「前後を読むだけで解けるか」を試してみるとよいとおもいます。
大問4対策(長文の内容合致問題)
大問4は、長文を読んで内容と合うものを選択肢から選ぶ問題です。「内容合致問題」と呼ばれます。
長文問題が解けるまでの3STEP
大問3~4に限らずいま長文問題が解けていない人は、必ずLv.1~3のどれかに当てはまるはずです。
Lv.1 単語が分からない
Lv.2 正しく英文解釈できない
Lv.3 時間が足りない(時間無視なら解ける)
Lv.1の人は分かりやすいですが、Lv.2とLv.3は混ざりやすいので要注意です。
Lv.2とLv.3の違いは、時間のかかり方に関係なく正しく文章を読めているかどうかです。つまり、
制限時間無しなら全部解ける=Lv.3=スピードを上げる修行をすべき
制限時間無しでも解けない=Lv.2=まず正しく読む練習をすべき
という話になります。
初めて英検準2級の問題を解く時には、まず制限時間をなくして、全部しっかりと長文を和訳してから解いてみてください。それでLv.2なのかLv.3なのか判断しましょう。
言い換え表現を「探せ」
こういう形式の長文問題は、「読む」というより「探す」という意識を持ちましょう。先に選択肢に目を通して、問われている箇所を文章から探すのです。
探せ!
ただし1つ注意点があり、内容合致問題には必ず「ひっかけの選択肢」が存在します。
良く使われるひっかけは「ほぼ同じ単語を使ってるんだけど、1語だけ意味が逆」「主語以外は全部同じ表現」など。ぱっと見は正解にみえますが、よく見るとバツです。
探すことで時間は大幅短縮できますが、こういったひっかけには注意してください。
長文は順番通り
嬉しいことに、ほとんどの問題は順番通りに出題されます。
例えば、長文問題に(1)(2)(3)の3つの問題があるとしたら、長文の1段落目に(1)の内容、2~3段落目に(2)、最終段落に(3)といった具合です。
これを意識するだけでも、本文から探す時間を大幅に短縮できるはずです。
大問5対策(ライティング)
細かい対策は別の記事で話しますが、ここではざっくりの対策法を紹介します。
英検準2級のライティングは、TOPICに対しての意見とその理由を2つ述べる形式で、語数の目安は50~60語となっています。
とにかくミスしない文章を
英検準2級ライティングの採点方式は、公式サイトにも記載されています。(※出典)
「内容」「構成」「語彙」「文法」の4項目が用意されており、各項目が5段階で評価(0~4)されます。
特に「構成」に関しては、「導入(立場を述べる)・本文(理由1、2)・結論(まとめる)」という流れをきちんと意識して文章を書きましょう。
また、全項目共通でいえることですが、なるべくミスしないような文章を考えてから作文を書くようにしましょう。何も考えずいきなり書き出すのはNG。
とりあえず書き出してしまうと、「あれ、この単語スペル大丈夫かな…」「○○って英語でなんて言うんだっけ…」となってしまいがち。
これでは減点対象となり、損しかありません。よっぽど幼稚な文であれば別ですが、なるべくシンプルでミスのない文章を事前に考えてから書くようにしましょう。
リスニング対策
細かい対策は別の記事で紹介するので、ここではざっくりの傾向と対策だけお話しします。
3級との違いは?
最大の違いは放送が1回しか流れないこと。集中力が切れ「あ、やべ」となった瞬間、その問題はバツとなってしまいます。
そうならないためにも必ず、英文を聞く前に選択肢に目を通しておくことをオススメします。
聞く前に選択肢をみておけば、ざっくりどんな英文が放送されるのかを予測することができます。
2回放送を聞けない分、しっかりと事前準備をしておくのが得策です。
まずは英検準2級の過去問を解こう
受ける級を決めたら、まずは過去問を解いて自分のレベルを知ることから始めましょう。過去問は書店で購入するか、英検の公式サイトにアップされている過去問を活用するのが良いでしょう。
自分のレベルや弱点を知ることができれば、おのずと対策法が見えてくるはず。しっかりと分析をしてみてください。自力で分析をしたり勉強法を考えるのが難しいという方は、さむらい英語塾のワンコインコーチングをぜひお試しください。