英検2級の二次試験の面接を徹底解説!合格ライン、難易度、出題傾向や勉強法など面接を突破するための攻略法を伝授します!
英検2級の面接では何が出る?配点は?
英検2級二次試験の出題内容と配点
項目 | 内容 | 配点 |
音読 | パッセージの音読 | 5点 |
Q1 | パッセージの質問 | 5点 |
Q2 | 3コマイラストの説明 | 10点 |
Q3 | Q&A | 5点 |
Q4 | Q&A | 5点 |
ー | アティチュード | 3点 |
計 | ー | 33点 |
面接試験では、パッセージ(文章)やイラストなど「問題カード」を使用した問題と、問題カードを使わないQ&A形式の問題が出題されます。
英検準2級と全体の流れは大きく変わっていませんが、イラスト(3コマ)の流れを説明する問題など少し難度の高い設問もあるので、十分な対策が必要です。
採点方法については、アティチュード以外は設問ごとに点数が与えられています。特に、イラストを説明する問題が「10点」と、他のQuestionと比べて2倍もの配点になっているので注意が必要です。
英検2級二次試験の合格ラインは?
英検の合格/不合格の判定では、上で紹介した33点満点の点数ではなく、最終的には「CSEスコア」と呼ばれる特殊な採点方法が使われます。
公式サイトによると(※出典)、英検2級二次試験の合格基準点はCSEスコアで460/650点となっています。
ただ、CSEスコアの計算方法は一切公開されていないため、上で紹介した33点中、何点を取れば合格できるのかは分かりません。過去の傾向を踏まえると、23~24点ほどで合格した人が多いので、ひとつの目安にしてみてください。
英検2級二次試験の合格率は?
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2011 | 92,646 | 76,248 | 82.3% |
2010 | 94,181 | 76,218 | 80.9% |
2009 | 99,707 | 80,269 | 80.5% |
2008 | 90,337 | 72,823 | 80.6% |
2007 | 85,358 | 68,834 | 80.6% |
2012年以降は公開されなくなりましたが、英検2級二次試験の合格率は80%前後と比較的高い数値となっています。問題の傾向は過去と大差ないので、合格率は現在も同程度と予想されます。
しかし、言い方を変えれば一次試験を突破した受験生の「5人に1人」が落ちる試験です。合格率は高いですが決して油断せずにしっかりと対策をしていきましょう。
英検2級二次試験の流れと対策
ここからは実際の流れを説明していきます。
①入室から着席まで
自分の順番が来たら、面接官の指示に従い入室します。
入室時はまだ採点されていないので何を言っても大丈夫ですが、”May I come in?” と言ってノックする人が多いです。
②氏名と受験級の確認
氏名などを記入した受験カードを面接官に渡したあと、簡単なあいさつをします。
氏名を聞かれるほか、受験級の確認や簡単なやりとりをしますので、返答をできるようにしておきしょう。(ここでもまだ採点はされていないので、リラックスしてOKです)
③問題カードの熟読と音読
ここから試験が始まります。英検の公式サイト(出典)にサンプル問題が公開されていますので、こちらを基に解説していきます。
英検2級の二次試験では、60語程度のパッセージと3コマイラストが載った「問題カード」を渡されます。問題カードを渡された際には “Thank you.”
といったお礼も忘れないようにしましょう。
問題カードを渡されると20秒の黙読時間が与えられます。このときパッセージをひととおり読み、概要を理解することを優先しましょう。余裕のある方はイラストの確認をしておきましょう。
20秒の黙読時間が終わったら、面接官の合図で音読を始めます。
音読をする際にはパッセージの区切りや個々の単語の発音に注意しながら、ハキハキと話しましょう。分からない単語があった場合は、間違えてもよいので自信満々に堂々と音読しましょう。
④問題カードを使った問題(Q1&Q2)
Q1ではパッセージ(文章)に関する質問がされ、Q2ではイラスト(3コマ)を説明する設問です。
Q2は配点が10点と他の設問よりも重い配点になっているので特に練習が必要です。この設問のコツとしては、
・1コマ目はカード内のセリフを使う ・繋ぎ言葉は矢印の表現をそのまま使う ・各イラストごとに1~2つの情報を説明する
上記3点を意識することが高得点への鍵となります。
⑤意見を問うQ&A問題(Q3&Q4)
ここからは問題カードを使わずに試験が進められます。
Q3とQ4も、準2級と同じく「意見を問う」質問がされます。ライティングの問題と似たようなことを聞かれます。
ここでは正しい文法を話すことも重要ですが、積極性をアピールするために最低でも2文以上話すことが重要です。
⑥退室
すべての質問が終了すると、問題カードを返却するように指示されるので “Here you are.” と言って返却しましょう。
退出する際には “Thank you.” などひとこえ声をかけて退出しましょう。
アティチュードとは
アティチュード(attitude)とは日本語で「態度・姿勢」と訳される単語です。
ここでは、具体的に何を意識すればアティチュードで高得点が取れるのかを説明していきます。
・大きな声でハキハキと喋る
当たり前ですがとても重要なことです。声が小さくなってしまう人やゴニョゴニョ喋ってしまう癖がある人は特に、大きな声で話せるように練習しましょう。
・聞き返すのは1回まで(2回目以降は減点される)
分からない場合は、”Pardon?” のような表現で聞き返すようにしましょう。1つの設問につき1回までであれば減点されないと言われています。
練習ではなるべく1回で聞き取れるようにすべきですが、本番では遠慮なく聞き返すようにしましょう。
・沈黙の時間をなるべく避ける
不自然な間は減点対象になります。考える時間が欲しいときは、”Well…” といった表現を使って時間を稼ぐとよいでしょう。
また、”Pardon?”と言った聞き返し表現を使って時間を稼ぐのもありです。
・間違っていてもいいから自信をもって話す
上でも紹介した通り、自信なさげに喋ったり沈黙が多かったりすると減点となってしまいます。
多少の内容や文法のミスがあっても大丈夫です。自信を持って自分の意見を述べましょう。
・1つの質問に対し2文以上で答える
“Camera.” のように名詞だけで答えず、”She has a camera.” のようにSVを使った文章で答えてあげましょう。
また、答える際にはなるべく2文以上は言った方が良いです。多少間違っていたとしても、たくさん情報を出すことが重要です。
過去問や予想問題集で練習しよう
英検2級の二次試験(面接)の練習については、英検ウェブサイトからサンプル問題(出典)をダウンロードを使うほか、予想問題集などの参考書を使うのもよいでしょう。
面接の流れは毎回決まっているので、コミュニケーションが苦手な人でも、しっかり対策をすれば必ず合格できます。この記事の内容や参考書をもとにたくさん練習しましょう。
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